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製作事例-天正拵(住所非公開)〇〇さま

  • 執筆者の写真: 店主
    店主
  • 4月6日
  • 読了時間: 2分

レストアの製作事例です。元の柄は合わせ柄で,拵えの製作を承りました。

最初は柄をメインに鞘は合わせ鞘を予定しておりましたが

せっかくなのでとの事で鞘も本拵えで,返ツノ付きの天正拵えをオーダー頂きました。

頭の「張り」については自分が思っていたような形状ではなくて

職人さんとも少し言い合いをしました。

下地の状態で,柄なりについてはお客様にご確認を頂きOKを出して貰い仕上げました。

個人的には「天正風」であり胸を張って天正ですと言えず心が苦しい。

こうしたい,という意思疎通は難しいのだと感じました。

見本写真をお渡ししてあったのですが・・最終的にお客様が納得して下さり助かりました。


豚革(裏)緑色 ひねり巻き

握り具合については好評を頂きました

鮫皮は腹合わせをしています。握り調整を一発で決めないといけない難しさがありました。


鯉口はフラットを希望します、と聞いていたのですが

鞘師さんに「今回は天正だから」と5-6回言っていたら

天正の段付きで上がってきました。

お客様の要望と違いますが、詳しく言えば肥後の高角がNGというお話で

これくらいの段はOKですと,仰って下さいました。









塗っていない状態の返ツノはこんなに頼りないですが塗料を塗ったあとの

形状を逆算しています。

今回のお客様はイニシャルも伏せて頂きたいというご希望で

完全匿名で,価格の明細を掲載させて頂きます。

拵え下地が上がった段階で研ぎ直しを追加でご依頼頂きました。

鞘が新しくなったタイミングで研ぎ直すのは理に適っています。

別で脇差のお直しもご相談頂いていたのですが

ご予算を大刀に使うべきだとアドバイスさせて頂き施工に致りました。


ご依頼頂き誠にありがとうございました。#日本刀レストア #日本刀拵え #天正拵え







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